銀線と陶器も組合せの難しいものですが、これは陶器の作者が香炉の蓋の銀線部分も自ら制作したものです。五城目の三温窯の佐藤幸穂さんの作品です。三温窯さんのブログで製作工程なども紹介されています。
こちらの香炉は、白い銀線を入れるつもりで制作されたものですが、私が銀線の作者にそのことを伝えるのを忘れてしまい、燻した銀線との組合せになりました。陶器の作者の意図とは違ったものになってしまいましたが、個人的にはこの色合いの組合せは好みです。
明かりの窓にも銀線をはめ込んでみました。ロウソクの明かりは暖かみがあって、銀線部分も何か他の素材のように感じられます。明かりの色の効果なのか、陶器という素材との相性がそう見せるのか、ちょっと不思議です。人の感覚もロウソクの明かりと同じように揺れ動くものなのでしょうね。
写真が少し傾いていますが、撮影した時には水平のつもりでした。これも感覚の揺れ動きと言いたいところですが、単純に私の水平感覚の鈍さです。